映画、本など。心動かされたこと。

日々を豊かにするきっかけづくりになれば。映画・本メインにもろもろ綴っています。

都市伝説がベースのコメディ「MEN IN BLACK2(メン・イン・ブラック2)」/2002年 アメリカ

あらすじ

準政府組織 『MIB(Men In Black)』は、地球外生物から地球を守っている、秘密組織。前作「MEN IN BLACK」(1997年)の続編。

5年前、J(ウィル・スミス)と共に地球を守った元相棒のK(トミー・リー・ジョーンズ)は、引退し郵便局員になっていた。しかし再び地球滅亡の危機が訪れる。今回の危機を招いたのは25年前。その危機を救う鍵は、引退したKが握っていることがわかった。

JはKを連れ戻しにいくが、初めは全く取り合ってもらえない。KはMIBだったころの記憶一切を消し、宇宙人とは無縁の、普通の人間の生活をしていたからだ。

「あんたは夜空を眺めると宇宙が分かる気がする」「自分を知りたければオレと来い」。そう言われKはJに付いていくことを決める。Jと共に行動する中で、少しずつ記憶を取り戻していくK。

2人は地球の滅亡を阻止できるのか・・・

 

監督:バリー・ソネンフェルド

メン・イン・ブラック2 (字幕版)

メン・イン・ブラック2 (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

Recommend Points

地球外生物がそこかしこにいる設定

前作から引き続きの設定ではあるが、より一層拍車がかかっている印象がある。

MIB本部のモニターでは、観察対象のエイリアンとして超有名人(俳優・ミュージシャンなどの肩書を持つ故人)が映っていたり、アメリカの有名司会者が実はエイリアンだと口走るシーンも。街中でも、行き交う人型のエイリアンが描かれており、もしや?!とふと周りを見渡しなくなる作り。

 

「MEN IN BLACK」は、宇宙人と遭遇した・目撃した人たちの前にやってきて口外しないように脅迫する黒ずくめの男達がいる、というアメリカ国内でささやかれている、一種の都市伝説をもとにしている。

もろもろ事実かどうかは置いておいて、想像を巡らせること自体が楽しい。もしかしたら自分も地球外生物の血を引いているかもしれない。そもそも、純粋な地球人て何?とも考えるきっかけにもなる。

 

こちらもおすすめ シリーズの元になった都市伝説って

 

パグ好きにはたまらない"フランク"の存在

Kの引退後、Jの相棒達が去った期間に、パグ型のエイリアン"フランク"が相棒としてしばらく活躍する。

お話好きで口が達者、エイリアン同士の抗争現場にいく車中で歌を口ずさんだり、被害者とJが接見し車に帰ってきたらノリノリで爆音で音楽をかけたりして、Jに怒られっぱなしだが、とにかく愛らしい。

役者としても芸達者。郵便物を器用に運んで椅子に置いたり、音楽に合わせていいタイミングで吠えたり。Jの後をちょこちょこついていく感じも愛らしい。パグ好き(犬好き)にはほんとにおすすめの映画。

f:id:saoh:20200801220754p:plain

amazon Prime videoより

(俳優犬ムシューは2012年に天国に旅立った)

 

ストーリーを彩る俳優陣と作りこまれた要素

トミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスの掛け合い、体の張り方、役へのなりきり度合いも見どころ。

特にアカデミー賞など数々の賞を受賞し、ハリウッド俳優として長く活躍してきたトミー・リー・ジョーンズが、真剣にアホらしいことをしていること自体が、魅力のひとつだと思う。

2006年から開始し、現在でも継続的に缶コーヒーBOSSのCMで宇宙人役を演じているトミーリージョーンズ。面白い思考の持ち主だと思う。

 

こちらもおすすめ  2020/5/20掲載 サントリーBOSSのCM(コロナ禍版)

 

また、本筋を支える小ネタ的な要素もよく作りこまれている。Kが自身が記憶を想い出せるように作りこんでいたヒントの、ロッカーの住人やレンタルビデオ屋店長のクセ強い人物像。最新式のMIB仕様車の標準装備。一連の騒動をチャラにするニューラライザーの仕掛け。などなど。

ひとつひとつのアイデアが面白い。前作にも登場しているが、MIBの玄関脇に座っている男の冷静な観察も味がある。最後のオチ的な終わり方もいい。